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美術展の概要
 


展覧会について 


ぶらっと来ても楽しめる、お寺の美術展

 第2回を向かえる今回も、昨年同様「お寺」で開催としました。昨年のお寺deアート開催期間中、私たちは多くの方々と交流を持つことが出来ました。

 現代美術を観に、遠くは県外からもはるばる訪れる美術愛好家。
「一度見てみたかったんだよ」とお寺の持つ文化財に興味を持つご近所の方。
学校帰りに集まって、会期中、毎日境内で遊ぶ子供達。
そして本堂に飾られた涅槃図の大きな絵の前で、シュールな現代紙芝居の公演を見ながら楽しむお年寄りや子供達を見た時、私たちは予想していた以上の美術展の面白さと可能性を感じました。

お寺という空間が持つ「公共性」と「文化性」が現代においても、日本人の心に深く根付いていることを知ることが出来るよい機会でした。そして、今年の開催に繋がりました。

 お寺で開催する事で普段美術と縁遠い方も、お寺や神社に行く感覚で美術展にぶらっと立ち寄りやすくなります。
そして、お寺でゆったりしながら古くから伝わる文化財を鑑賞したり、境内で行われるパフォーマンスやライブ、立体作品などの多種多様なジャンルの現代美術を楽むことができます。作品を鑑賞するだけでなく直接触れたり、ワークショップに参加することもできます。

「守山野外美術展」はピクニック気分でぶらりと来ても、楽しんでもらえる美術展を目指しています。

「観客=アーティスト」という新しい繋がりづくり

 私たちは、お寺が持つ「公共性」がアーティストとその土地に住む人たちを結びつける働きを持っていると考えています。

守山野外美術展は、鑑賞しに来たはずの来場者が、いつの間にかアーティストの導きで新たなアーティストになる美術展です。

 最初は遠巻きに見ているだけだった来場者がプログラムに巻き込まれながら参加するうちに、即興パフォーマンスやライブが生まれ、来場者自身が作品の一部になることもあります。小さな子供達や、地元のお年寄り、ふらっと来てみた来場者は、いつの間にか新たなアーティストになっているのです。

 守山野外美術展での、コラボレーションが「観客=アーティスト」という新しい繋がりを作り、地域から新たなアーティストが生まれる土壌作りに繋がればと考えています。

 今回も、新たなメンバーを加えて、お寺に、関西近郊を拠点に活躍するアーティスト達が集結します。


                2009年3月  守山野外美術展実行委員会